【おすすめ】Amazonで買ってよかったものまとめ

一気に読みたい!10巻以内で完結する面白いおすすめ漫画を紹介します

※当ブログはアフィリエイト広告を利用してます。

【最終更新2017/06/01】

面白い漫画が読みたい!でも最近の漫画は長すぎる…

そんな人の為に、1日あれば読み切れる、10巻以内で完結する漫画を紹介します。

※作品は随時追加予定です※

  1. 1~3巻完結
    1. ハルシオン・ランチ / 沙村広明(全2巻)
    2. All You Need Is Kill / 原作:桜坂洋・漫画:小畑健(全2巻)
    3. 親なるもの 断崖 / 曽根富美子(全2巻)
    4. 邪眼は月輪に飛ぶ / 藤田和日郎(全1巻)
    5. この世界の片隅に / こうの史代(全3巻)
    6. レベルE / 冨樫義博(全3巻・文庫版全2巻)
    7. ミスミソウ / 押切蓮介(全3巻・完全版全2巻)
    8. 外天楼 / 石黒正数(全1巻)
    9. 薄命少女 / あらい・まりこ(全1巻)
    10. 東京トイボックス / うめ(全2巻)
  2. 4~5巻完結
    1. バジリスク 〜甲賀忍法帖〜 / 原作:山田風太郎・漫画:せがわまさき(全5巻)
    2. ピンポン / 松本大洋(全5巻)
    3. あずまんが大王 / あずまきよひこ(全4巻)
    4. 坂本ですが? / 佐野菜見(全4巻)
    5. プラネテス / 幸村誠(全4巻)
    6. デビルマン / 永井豪(全5巻)
    7. 空が灰色だから / 阿部共実(全5巻)
  3. 6~10巻完結
    1. 聲の形 / 大今良時(全7巻)
    2. AKIRA / 大友克洋(全6巻)
    3. 惑星のさみだれ / 水上悟志(全10巻)
    4. うさぎドロップ / 宇仁田ゆみ(全9巻・番外編1巻)
    5. もっけ / 熊倉隆敏(全9巻)
    6. 昭和不老不死伝説(近未来不老不死伝説)バンパイア / 徳弘正也(各5巻、全10巻)
    7. 寄生獣 / 岩明均(新装版全10巻)
    8. 美鳥の日々 / 井上和郎(全8巻)
    9. 風の谷のナウシカ / 宮崎駿(全7巻)
    10. BLAME! / 弐瓶勉(全10巻)
    11. 蟲師 / 漆原友紀(全10巻)
    12. 僕だけがいない街 / 三部けい(全8巻)
    13. 校舎のうらには天使が埋められている / 小山鹿梨子(全7巻)
    14. HELLSING / 平野耕太(全10巻)
  4. 連載中作品
    1. 恋は雨上がりのように / 眉月じゅん(連載中)
    2. ダンジョン飯 /  丸井諒子(連載中)
    3. クズの本懐 / 横槍メンゴ(連載中)
    4. おしえて!ギャル子ちゃん / 鈴木健也(連載中)
    5. いぬやしき / 奥浩哉(連載中)
    6. ゴールデンカムイ / 野田サトル(連載中)
    7. ドリフターズ / 平野耕太(連載中)
    8. からかい上手の高木さん / 山本崇一朗(連載中)
  5. 最後に

1~3巻完結

ハルシオン・ランチ / 沙村広明(全2巻)

人生に負けたホームレス化野元の前に現れた謎の少女ヒヨスは、「食事」を生きる目的として星々を旅する宇宙から来た奇妙な存在だった。不思議な箸を片手に、人から廃棄家電まで際限なしに何でも食べてしまう彼女のおかげで、化野の周りには荒唐無稽な騒動と濃い人間が次々と集まってくる。

 「無限の住人」や「ブラッドハーレーの馬車」で有名な沙村広明の作品。

なんというか、一言で言い現わそうとすると「不条理トンデモSFパロディギャグ漫画」って感じ。

シリアスでリアル調の絵柄なのに、やってることが基本的にブッ飛んでる。

ゆる~く繋がった1話完結型の話が続いて、最後の最後でドン、と割と雑に伏線回収していきます。

作者の性癖をひたすら見せ続けられているような感覚を味わえる。

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『ハルシオン・ランチ』1巻より引用

 

女の子がご飯を食べる漫画は数多くあれど、女の子が吐きまくる漫画は僕の知る限りこれしかない。

 

All You Need Is Kill / 原作:桜坂洋・漫画:小畑健(全2巻)

出撃。戦死。出撃。戦死。
死すら日常になる毎日。
「ギタイ」と呼ばれる化物と人類の戦争を舞台に、初年兵キリヤ・ケイジの凄絶なる戦場の一日が始まる――。

 ハリウッドで映画化もされた、ライトノベル原作のコミカライズ作品。
「マブラヴ オルタネイティヴ」に似てるラノベが映画になると聞いて、興味を持った作品。(実際はマブラヴオルタよりこっちの作品の方が初出は早い)

僕はトム・クルーズ主演の映画の方を先に観たあとでこの漫画を読んだけれど、
映画とは結末が異なっているので映画だけ観たって人にもおすすめ。
死んで、やり直す。その苦悩が重く描かれている漫画。
作画は「DEATH NOTE」「バクマン。」の小畑健だけあって流石に絵がうまいです。
短いのに濃密、かつスピード感ある展開で一気に読めます。
 

親なるもの 断崖 / 曽根富美子(全2巻)

彼女たちは、渾身の力を振り絞り闘い続けた…!!

――昭和2年4月、北の海を渡り、4人の少女が北海道室蘭の幕西遊郭に売られてきた。松恵16歳。その 妹・梅11歳。武子13歳。道子11歳。松恵はついたその日に客をとらされ、首を吊った。奈落の底で、少女たちの血を吐くような人生が始まった!!

一時期、この漫画のバナー広告が出まくってる時期があって、まんまと買ってしまった漫画。

女郎として生きるしかなかった女性の一生が丁寧に描かれています。

とにかく重い。心臓をキュッと掴まれるような、そんな感覚になる作品。

フィクションなんだけど、こんなことが実際に起きていたんだろうなと考えさせられる。

豊かな時代に生まれた自分たちだからこそ、こういった作品には目を背けず向き合う必要があるんじゃないかなと思います。

 

邪眼は月輪に飛ぶ / 藤田和日郎(全1巻)

東京湾で座礁した米軍の空母から、一羽の鳥が逃げた。そのことで多くの兵士が死ぬ。
さらに東京の街中にやって来たその鳥は、空前の死者を出す。

その鳥とは、その眼で見られた者はすべて死んでしまうという一羽の恐ろしいフクロウだった。
かつて猟師仲間とともに、そのフクロウを一度は撃ち落とした鵜平は、米軍の要請を受けて、再び銃を取る――。

最近アニメにもなった「うしおととら」や「からくりサーカス」の藤田和日郎の真骨頂がたった1冊で堪能できる漫画。

軍隊、カッコイイジジイ、巫女。「あー、藤田作品だなぁ」と。

フクロウに見られたら死ぬ。それだけのシンプルな設定でここまで熱く、臨場感のあるハリウッドのアクション映画のようなスケールで描けるのは流石の一言。

 

この世界の片隅に / こうの史代(全3巻)

平成の名作・ロングセラー「夕凪の街 桜の国」の第2弾ともいうべき本作。戦中の広島県の軍都、呉を舞台にした家族ドラマ。主人公、すずは広島市から呉へ嫁ぎ、新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑う。しかし、一日一日を確かに健気に生きていく…。

戦時中の広島・呉を舞台にした作品。戦争をテーマにした漫画というと、「はだしのゲン」なんかが有名だけど、そういった作品とはちょっと違った、優しい雰囲気を感じる作品。戦争っていう非日常の中でも、庶民の日常と言うものは確かに存在していたんだよな、と感じさせてくれる傑作。

 

アニメ映画製作の為にクラウドファンディングで資金を募ったら、目標の2000万調達までわずか8日だったというところからも、良い作品だからこそ!というファンの気持ちが伝わってくる。

2016年11月に公開された映画は「キネマ旬報」で2016年日本映画1位と大きな反響を呼びました。

 

 

同じく、「夕凪の街 桜の国」 (全1巻)も是非読んでほしいおすすめの名作です。

 昭和30年、灼熱の閃光が放たれた時から10年。ヒロシマを舞台に、一人の女性の小さな魂が大きく揺れる。最もか弱き者たちにとって、戦争とは何だったのか……、原爆とは何だったのか……。漫画アクション掲載時に大反響を呼んだ気鋭、こうの史代が描く渾身の問題作。

 

レベルE / 冨樫義博(全3巻・文庫版全2巻)

現在地球には数百種類の異星人が行き交い生活している。気づいていないのは地球人だけなのだ…。

宇宙一の天才的な頭脳と美貌、そして最悪な性格の持ち主・ドグラ星第一王子…人呼んで「バカ王子」。その魔の手から地球を守るのは…熱血健康優良野球少年7番レフト・筒井雪隆。襲い来る魔物の群れに…不承不承立ち向かう悪ガキ5人組。その智略を尽くした剣・棒・術・策!

塾があるのに…。塾か? 世界平和か? そして…廊下は走るな!

超が付くほど短編漫画のおすすめとして挙げられる漫画ではあるんだけど、一応。

やっぱり大好きな作品なので。僕はジャンプコミックス版と文庫版、両方手元に置いてあります。

アニメもなかなか良かったけれど、やっぱり原作の富樫絵が最高。どのエピソードも好きだけれど、僕が一番好きなのは食人鬼の話かな。カラーレンジャーも捨てがたいけど。オムニバス式の漫画なのも読みやすくていいよね。

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『レベルE』1巻より引用

このセリフはあまりにも有名。

 

ミスミソウ / 押切蓮介(全3巻・完全版全2巻)

廃校が決まっている田舎の中学校に転校した春花。最後の卒業生となるクラスで春花を待っていたのは、鬱屈した環境の中、静かに狂い始めたクラスメイトによる凄惨なイジメだった――。

 

軽い気持ちで読むと後悔する、ここまで凄惨で救いのない話ある?ってレベルの読むと気分の落ち込む漫画。

苦手な人にはおすすめできない。(おすすめ漫画紹介と言いながらアレですが)

登場人物が徐々に狂っていく感じは思い出すとゾワっとします。

読後感はただひたすら重いです。普通の人間が殺し合ってるから、生々しくて鬱屈。

でも、たまにそんな気分になりたいときもありません?

…え、無い?

 

外天楼 / 石黒正数(全1巻)

外天楼と呼ばれる建物にまつわるヘンな人々。エロ本を探す少年がいて、宇宙刑事がいて、ロボットがいて、殺人事件が起こって……? 謎を秘めた姉弟を追い、刑事・桜庭冴子は自分勝手な捜査を開始する。“迷”推理が解き明かすのは、外天楼に隠された驚愕の真実……!? 奇妙にねじれて、愉快に切ない――石黒正数が描く不思議系ミステリ!!

完成度がものすごいミステリー漫画。

一見、関連性のないしょーもない話かと思いきや、ラストへ向かうにつれて全てそれが伏線だったと分かる構成。

石黒作品と言えば「それでも町は廻っている」みたいなちょっと不思議なSF要素のある日常モノのイメージだけれど、この外天楼をそのイベージで読むといい意味で裏切られます。まさに傑作。何度も読み返したくなるし、その度に発見がある漫画。とにかくおすすめです。

 

薄命少女 / あらい・まりこ(全1巻)

余命1年を宣告された1人の少女とその父の、悲しくも愉快な日々を描く、生と死と笑いの物語。少しずつ確実に死へと向かいながらも笑顔で生きようする少女の1年間。コミカルな笑いと心に突き刺さるドラマの融合した不思議な4コマ漫画です。

 

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『薄命少女』より引用

娘の余命宣告を受けた父親と、それを知ってしまった女子高生。

残された1年の軌跡を4コマ漫画で描いた作品なんだけど、生と死っていうテーマを扱ってるのにどこかギャグっぽい雰囲気の不思議な作品。

娘の手術費を稼ぐため、隠れて副業に勤しむ父親と、それに気が付いているのに知らないふりをして父を支える娘の姿には泣けました。

是非、ネタバレなしで読んでほしい漫画。

 

東京トイボックス / うめ(全2巻)

東京・秋葉原の弱小ゲーム制作会社スタジオG3。社長は「面白いゲーム」を作ることに全てを賭ける男・天川太陽。そこへ大企業のキャリアOL・月山星乃がG3の立て直しをすべく出向してくる。
結果を求める月山と理想を求める太陽、そして大手ゲーム会社による画策…。
マンガ大賞2012第2位『大東京トイボックス』の前日譚!

テンポの良い展開で一気に読めるお仕事系漫画。

ゲームの制作現場に焦点を当てた珍しい作品です。同名でテレビドラマ化もされています。

潰れかけのゲーム会社立て直しの為に出向してきた月山の視点から、ゲームクリエイターの特殊な環境を自然に描いていて話に入っていきやすく、一気に読める作品。

ゲームの事以外はダメダメな集団の中にゲームとは無縁ながら仕事のできる有能な人物が入ることで、衝突しながらも成長していく姿はスポーツ漫画のような爽やかさも感じられました。

終盤はちょっと駆け足な感じもありますが、ちゃんと話として纏まっていて読後もスッキリする良作です。

気に入った方は続編の「大東京トイボックス(全11巻)」もどうぞ

 

4~5巻完結

バジリスク 〜甲賀忍法帖〜 / 原作:山田風太郎・漫画:せがわまさき(全5巻)

江戸の世、天下人・徳川家康 は甲賀(こうが)と伊賀(いが)という忍法の二大宗家を相争わせ、十人対十人の忍法殺戮(さつりく)合戦の結果どちらが生き残るかによって、三代将軍の世 継ぎ問題を解決させることにした。だが憎み合う両家にあってそれぞれの跡取り、甲賀弦之介(げんのすけ)と伊賀の朧(おぼろ)は深く愛し合っていた――。 時代に翻弄(ほんろう)される忍術使いたちのあまりにも過酷な運命の幕が上がる!!

有名な作品なんですが、最近になるまでアニメの主題歌「甲賀忍法帖」だけしか知らなかったです(恥ずかしながら)

面白いよ、とは聞いていたんですが期待通りで驚いたマンガ。読後のやりきれない感じが何とも言えないですね…

見ての通りの忍者を題材にした漫画なんですが「これは忍術なのか…?」というトンデモっぽい技を持った忍者が殺し合うバトルロワイヤルで、かなりスピーディな展開なのでグイグイ引き込まれます。

グロシーンもあるので苦手な方は注意。ですが、それ以上におすすめの漫画です。

 

ピンポン / 松本大洋(全5巻)

月本(通称・スマイル)と星野(通称・ペコ)とは幼馴染み。小学生時代に駅前の卓球場タムラでラケットを握っていた頃からの仲だ。天才肌の星野はいつも好き勝手やり放題。今日も部活をさぼっていた。先輩たちに「星野を部活に連れてこい」と命令される月本だったが・・・

卓球漫画の決定版とも言える名作。この漫画はもちろん、実写映画にアニメと全部面白いのが凄いです。

対人関係・悩み・挫折など、キャラクターが生々しくリアル。5巻と短い中に青春スポ根がみっちり詰まっている作品。

絵柄は少しクセがありますが、それゆえ躍動感が凄まじく試合描写には息をのむほど。

 

あずまんが大王 / あずまきよひこ(全4巻)

元祖、日常系萌え4コマ。ゆるくてシュール。

アニメにもなってるし、今更説明するのもアレですが、やっぱり外せない。

現在連載中の「よつばと!」も最高です。10巻以上になっちゃったのでアレですけど。

更に余談ですが、ダンボーの一人歩き感凄すぎ。

よつばと!の連載が進まないのはダンボーがお金を生むシステムのせいなんじゃ?と邪推してしまう…

 

坂本ですが? / 佐野菜見(全4巻)

県立学文高校の1年2組、そこには入学早々学校中の注目を集める男がいた。彼の名は坂本。注目を集める要因は彼のその行動の美しさにあった。挙動は全てがスタイリッシュ&クーレストであり、何より彼の行動1つ1つには人を惹きつける「何か」があった。そんな完全無欠の学園生活を送る坂本を中心とする人情ギャグ漫画である。

1巻におけるインパクト凄すぎの、発想の勝利感ハンパない漫画。最近完結しました。

いつかするんだろうなぁ…と思ってたら、今年の4月からアニメ放送するそうです。

いけすかねぇヤツだ、と自分の机を隠された時の反応がコレ。

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『坂本ですが?』1巻より引用

 

これ見てピンと来たら読むことをオススメします。

 

プラネテス / 幸村誠(全4巻)

時代は2070年代(2075年以降)。人類は宇宙開発を進め、月面でのヘリウム3の採掘など、資源開発が商業規模で行われている。火星には実験居住施設もあり、木星・土星への有人探査計画も進んでいる。毎日、地上と宇宙とを結ぶ高々度旅客機は軌道上と宇宙とを往復し、宇宙ステーションや月面には多くの人たちが生活し、様々な仕事をしている。しかし、長い宇宙開発の歴史の影で生まれたスペースデブリ(宇宙空間のゴミ。廃棄された人工衛星や、ロケットの残骸など)は軌道上にあふれ、実際にたびたび旅客機と衝突事故を起こすなど、社会問題となっていた。

また、地上の貧困・紛争問題は未解決のままで、宇宙開発の恩恵は、先進各国の独占状態にある。このため貧困による僻みや思想的な理由付けによるテロの問題も、また未解決である。

主人公のハチマキは宇宙で働くサラリーマン。主な仕事は宇宙のゴミ「デブリ」の回収作業。いつか自分個人の宇宙船を所有することを夢みている。ゴミ拾いは大事な仕事だと自分を納得させつつ、当初の夢と現実の狭間でこのまま現実を受け入れるか、それとも夢を追い求めるか思い悩む。

近未来の宇宙モノ。SFでしょ?とくくれない、現実に起きているスペースデブリ(宇宙ゴミ)問題や、貧困格差、テロなんかを織り交ぜた哲学的な作品。

宇宙ってなんだろう、人間ってなんだろう、みたいな壮大なテーマが、たった4巻の中に詰まっている凄い漫画です。

 

デビルマン / 永井豪(全5巻)

不動明は、居候先の牧村家の娘、美樹と仲良く学校に通う大人しい少年であったが、ある日親友の飛鳥了から、地球の先住人類「デーモン(悪魔)」が復活し、 地球を人類から奪い返そうとしていることを知らされる。デーモンを研究していた了の父は、デーモンに合体されたため、心を支配される前に自殺したのだ。了 は明に、デーモンの超能力を取り入れて戦わなくては人類に勝ち目はないと、デーモンと合体する話を持ちかけてくる。人間の正義の心がまさればデーモンに心 を支配されることはないというのだ。合体能力を持つデーモンだが、人間と合体するには人間が理性を捨て去ったときという難しい条件があった。しかし、明は 悪魔の力と人間の心を持つデビルマンとなることに成功する。

今見ると絵柄もキャラクターも古いなぁ…って感覚は拭えませんが、

そこを補ってありあまる人間の「狂気」の描写が凄まじい漫画。

主人公・不動明がデビルマンとなり、人類を守るためデーモンたちと戦う、ここだけ切り取れば普通のヒーローものなんだけれど

物語の後半、人間がデーモンに成りすましていると扇動され、疑心暗鬼にとらわれた人類が「悪魔狩り」と称して暴徒と化し、人類を守っていた明の親しい人達を惨殺、明は人類に絶望する…なんてシーンは重すぎる。その後の漫画業界に多大な影響を与えた、ってのはマジだと実感しました。古い漫画だから…って先入観は捨てて読むことをおすすめします。

実写映画?あれは一周回って逆に面白いよね

 

空が灰色だから / 阿部共実(全5巻)

10代女子を中心に、様々な人間のうまくいかない日常を描くオムニバス短編集。説明不能の“心がざわつく”思春期コミック誕生。

誰もが持つ、数々のトラウマがえぐられるような内容だと2chで話題になった漫画。

苦虫を噛み潰したような気持ち悪さの残るエピソードがいくつもあるオムニバス作品。

 

例えば、18話「信じていた」。

元野球部のエースで弱小校を甲子園目前まで導くも逆転サヨナラ負け。戦犯扱いで野球部を去った涼(男)。

辞めてからはブラブラしている涼へハッパをかける若葉(女)。

ツンデレな若葉は、照れ隠しもあってちょっとキツい言葉をかけてしまう。

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『空が灰色だから』2巻より引用

 

そして翌年の夏大会、完全復活した涼へ

「愛の叱咤が効いたんだな!また野球するって信じてたぞ」と若葉。

 

しかし…

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『空が灰色だから』2巻より引用

 あああ…

 

こういう、ボタンの掛け違いというか

基本的にモヤっとするような、考えされられるような、そんな話ばっかりなんですよね。

なんですが、ちょくちょくいい話が混ざってるのが絶妙なんですよ。クセになる。

可愛らしい絵柄とのギャップがまた絶妙です。

 

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6~10巻完結

聲の形 / 大今良時(全7巻)

「俺は彼女が嫌いだった」

――明るく! 楽しく! 大冒険! がモットーの少年、石田将也(いしだ・しょうや)。耳の聞こえない転校生の少女、西宮硝子(にしみや・しょうこ)。2 人の出会いが、教室を、学校を、そして将也の人生を変えていく――。

余りにもみずみずしい青春のカケラたち。最高に切なく、心ゆさぶる物語が生まれました。

『このマンガがすごい!2015』オトコ編 第1位。これも有名な漫画ですが一応。

読み切りが掲載された時から話題だった、聴覚障害者に対するいじめをテーマにした作品。1巻の感じがとにかく胃にくる。

いじめた側がいじめられるような図式だったり、陰湿な人間関係だったり、読むと考えさせられることばかりの作品。なんとなく、余韻を残すような表現が絶妙。

心理描写が上手い漫画家だなぁと思います。中盤からはラブコメ要素でニヤニヤできるのも◎

2016年9月には劇場アニメも公開されました。

 

AKIRA / 大友克洋(全6巻)

1988年7月、関東地区に新型爆弾が使用され、第三次世界大戦が勃発した。 そして31年—東京湾上に構築されたメガロポリス=ネオ東京は、翌年にオリンピック開催を控え、かつての繁栄を取り戻しつつあった。

「2020年の東京オリンピックを予言していた」なんて事で最近また話題になった伝説の漫画。

僕の稚拙なレビューで魅力を語るには力不足感があるので割愛しますが、この世界観、設定、画力が30年前に制作されたって事実に、ただただ圧倒される作品です。

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『AKIRA』より引用

書き込みの量がハンパない。

 

読んだことの無い人でも、「金田のバイク」を知ってる人は多いんじゃないでしょうか。

映画も凄くいいんだよなぁ…

「ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ」

 

 「金田ァ!」 

「さんをつけろよデコ助野郎ォ」

 この辺りのセリフはあまりにも有名だけど、実は映画にしか出てこないシーンだったりします。

 

惑星のさみだれ / 水上悟志(全10巻)

雨宮夕日はごく普通の平凡大学生だった……ハズが、ある日現れた喋るトカゲに「地球の危機」を救う協力を依頼される。拒否するまもなく、既に指輪と能力が与えられ、早くも敵に襲われてしまった夕日を救ったのはなんとお隣さんの少女・さみだれ。救世主の降臨と思いきや、実は地球征服を企む魔王だった……。平凡な日常と奇妙な世界が交錯 する新感覚ご近所ストーリー!!

2016年になってこの漫画の存在を知ったんですけど、これはホントもっと早く読みたかった…!

こんな感じの漫画紹介ブログなんかだともはや定番すぎるんですが、読んだことない人が居たら是非読んでほしい作品。

設定としては巻き込まれ系のファンタジーで、それに抗うようなちょっと捻くれた主人公像は序盤ちょっと「イタい」感じもするんですが、登場人物が出揃ってくる3巻辺りからもう止まらなくなって一気読みしちゃいました。笑って、泣けて、何よりアツい。

伏線も散りばめられ、ちゃんと回収してスッキリ読み終わる。超オススメの漫画です。

 

うさぎドロップ / 宇仁田ゆみ(全9巻・番外編1巻)

祖父の訃報で訪れた祖父の家で、30歳の独身男、河地大吉(ダイキチ)は一人の少女と出会う。
その少女、鹿賀りんは祖父の隠し子であった。望まれぬ子であったりんを施設に入れようと言う親族の意見に反発したダイキチは、りんを自分が引き取り育てると言った。こうして、不器用な男としっかり者の少女との共同生活が始まる。

アニメ、実写映画とメディアミックスもされてるのでこれまた有名ですが…

結末は賛否両論あるみたいですが、僕は好きです。

とにかくほっこりとした気持ちになれる育児系ハートフル漫画。

 

もっけ / 熊倉隆敏(全9巻)

「これは空想漫画(ファンタジー)ではない、本格妖怪漫画(ファントム)だ」――『百鬼解読』でおなじみの妖怪研究家・多田克己氏も大激賞、ほのぼのモノノケ物語!! 田舎に暮らす 静流(しずる)と瑞生(みずき)の仲良し姉妹は、他者には見えない妖怪を「見ることのできる力」と、「憑依される力」を持っていた。拝み屋の祖父の助力のもとで、もっけ=勿怪や自然と人間との共存を軸として、二人は成長していこうとする……。

本格妖怪漫画。

アニメ化もされたけど、なんとも地味な作品。好きだけど。

妖怪や民俗学なんかが好きな人なら絶対に読んでほしい漫画です。

少しずつ成長していく姉妹の姿がいいんだよなぁ…

 

昭和不老不死伝説(近未来不老不死伝説)バンパイア / 徳弘正也(各5巻、全10巻)

バンパイアであるマリアは不老不死に取り付かれた人間達との戦いをその長い人生において幾度となく繰り返してきた。そして2004年、再び不老不死に取り付かれた人間との戦いが近い事を感知したマリアは超能力を持った高校生本田昇平を見つけ出し、彼の能力を強化し始める。十文字家の刺客がマリアに襲いかかる中、十文字家の中にいながら、マリアを神と崇めるマリア会を設立した十文字篤彦も本格的に動きはじめ、様々な思惑が交差することとなる。

「ジャングルの王者ターちゃん♡」が有名な徳弘正也の作品。

途中でタイトルが変わりますが、「昭和不老不死伝説」と「近未来不老不死伝説」の両方で1つの漫画です。

エロとバイオレンスとちょっと下品なギャグというスタイルなんだけど、それで描かれてる世界観はドキツいディストピアものっていうバランス感が凄い漫画。

ちょっと左寄りな思想を感じさせるから人を選ぶかも。僕は好きです。

本当は「狂四郎2030」をおすすめしたいんだけれど、今回の10巻以内って趣旨からは外れちゃうのでこちらをおすすめします。

 

寄生獣 / 岩明均(新装版全10巻)

ある日突然、空から人知れず多数の正体不明の生物が飛来する。その生物は鼻腔や耳介から人間の頭に侵入し、脳を含めた頭部全体と置き換わる形で寄生して全身を支配し、超人的な戦闘能力で他の人間を捕食するという性質を持っていた。寄生後の頭部はもはや人間の物ではないが、自在に変形して人間そっくりに擬態する。彼ら「パラサイト(寄生生物)」は高い学習能力で急速に知識や言葉を獲得し、人間社会に紛れ込んでいった。

その日まで平凡な高校生であった泉新一は、1匹のパラサイトに襲撃されるが、間一髪で脳の乗っ取りだけは免れる。パラサイトは新一の右腕に寄生して同化し、右手にちなんで「ミギー」を名乗るようになり、新一とミギーの共生生活が始まる。

右手を化け物に寄生された少年の成長と葛藤、人間とは?を考えさせられる作品。

これも説明不要なレベルで有名ですね。最近アニメ化もされたけど、やっぱり原作漫画版が至高。読んだこと無い人は是非。

 

美鳥の日々 / 井上和郎(全8巻)

喧嘩に明け暮れる荒んだ日々を送る高校生の沢村正治は、その強さと凶暴さから「悪魔の右手」を持つ「狂犬」とあだ名され、周りから恐れられていた。彼自身は彼女がいるバラ色の高校生活を送ることを夢見ているのだが、その悪評ゆえに女性は皆恐れをなして逃げてしまうため、まともに女性と話すこともできず悶々とした日々を送っていた。
そんなある日正治の右手が突然女の子に変わってしまう。その彼女は春日野美鳥という正治に片思いをしていた女の子だった。内気な彼女は正治と付き合いたいという思いを長い間遂げられないまま過ごしており、そんな自分から逃げるように魂だけ正治の右手に乗り移ってきたのである。

こっちは右手が女の子になる作品。

出落ち感が凄いけど、ドタバタ系のギャグとシリアス展開のバランスが上手いラブコメ。

サクっと読めるし、終盤の展開にはちょっと感動させられる良作です。

 

風の谷のナウシカ / 宮崎駿(全7巻)

「火の7日間」とよばれる戦争によって、巨大文明が崩壊してから千年。荒れた大地に腐海という死の森が広がっていた。主人公・ナウシカのいる風の谷が、恐 ろしい巨神兵を使い腐海を焼き払おうとするクシャナたちに侵略された。腐海の森と共に生きようとするナウシカと、腐海を焼き払おうとする人々。だが、その 腐海には、秘密があって……。

これまた説明不要。

映画になっているのは原作2巻までで、漫画では更に掘り下げられた世界観に圧倒される作品。未読なのは勿体ない!

 

BLAME! / 弐瓶勉(全10巻)

極限まで発達したインターネット世界。かつての理想郷は危険な世界へと変容してしまっていた。探索者・霧亥(キリイ)は「統治局」への再アクセスを可能にするために、何千フロアも超構造体を放浪し、「感染前」の「ネット端末遺伝子」を求める

「シドニアの騎士」で一気に名の轟いた弐瓶勉の超硬派SF作品。

圧倒的なSF世界なのに、説明やセリフも少なく、全体的に静寂感漂う雰囲気が最高。

主人公の持つ銃「重力子放射線射出装置」とかカッコよすぎる。

スケール感も普通じゃなくて、作中経過時間は数百年規模。作者の頭の中どうなってんの、マジで。

アニメ「シドニアの騎士」の2期8話で、劇中劇としてアニメになったBLAME!が見られて最高!なんて思ってたら、劇場アニメ化が決定したらしい。楽しみすぎる。

 

【追記】

劇場版観てきました。

 

蟲師 / 漆原友紀(全10巻)

この世はヒト知れぬ生命に溢れている――。動物でも植物でもない、生命の原生体――“蟲”。それらが招く不可思議な現象に触れたとき、ヒトは初めてその幽玄なる存在を知る。蟲とヒトとをつなぐ存在――それが“蟲師”たる者。

これまた雰囲気と世界観が素晴らしい。

精霊とか怪異とか民俗学的な要素を静かに楽しめる漫画。

基本的に1話完結型で読みやすいのも◎

アニメも超おすすめ。

 

僕だけがいない街 / 三部けい(全8巻)

毎日を懊悩して暮らす青年漫画家の藤沼。ただ彼には、彼にしか起きない特別な症状を持ち合わせていた。それは…時間が巻き戻るということ! この現象、藤沼にもたらすものは輝く未来? それとも…。

アニメ化、実写映画化とメディアミックスしまくりの傑作。

5/2に最終8巻が発売されたので追加。

僕はアニメから入りましたが、この短さでここまで濃厚な作品に久々に出会った気がします。漫画版の最終巻も凄く良かったので感想書きました。

 

 

校舎のうらには天使が埋められている / 小山鹿梨子(全7巻)

漫画界、戦慄。衝撃のエレメンタリー・サスペンス!

――理花(りか)は引っこみじあんな女の子。やっとできた友だちとはなれ、赤ヶ瀬(あかがせ)小学校に転校してきました。「新しい学校で、新しい自分にかわりたい!」と意気ごんできたものの、なかなか勇気をだせません。そんな理花に最初に声をかけてくれたのは、勉強も運動もできる、かんぺき美少女のあいちゃんでした。「ようこそ4年2組へ! 君も今日からぼくらの×××だ!」

可愛らしい絵柄とは裏腹に、エグいイジメ描写で胃がキリキリしてくる漫画。

1話でガツンと引き込まれて一気に読んじゃいました。小学4年生って設定なんですが、こんなことする小学生いねぇだろ、ってツッコまざるを得ない。…いないよね?

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『校舎のうらには天使が埋められている』1巻より引用

中盤からはミステリっぽい雰囲気も出てきて、どう決着つけるのかと気になること間違いなしです。

全7巻ですが、小学生編5巻、中学生編2巻という構成になっています。

高校生編もやるでしょ、ってラストなんで今後の展開にも期待。

 

HELLSING / 平野耕太(全10巻)

幽霊船デメテル号に乗ってアーカードが遂に来た!かくして役者は全員演壇へと登り、暁の惨劇は幕を上げる・・・・・・

ネット上では特に人気の高いヒラコー作品。

特に印象的なのが芝居がかったような大仰なセリフ回しで、なんとも中二病的なトコにグッとくる漫画。少佐の演説はあまりにも有名すぎてコラが作られまくってるので読んだことが無い人でも知ってるかも。

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『HELLSING』4巻より引用

ハマる人はとことんハマる、没入できる世界観が魅力のダークファンタジー。

 

連載中作品

恋は雨上がりのように / 眉月じゅん(連載中)

感情表現が不器用で一見クールな17歳の女子高生・橘あきら。彼女はアルバイト先のファミレス店長・45歳の近藤正己に密かに想いを寄せている。自他共に認める “冴えない男” の近藤だが、あきらはそんな彼の魅力を「自分だけのもの」として、胸に秘めた恋心を募らせていた。そんなある日、アルバイト中に起こったとある出来事をきっかけに、あきらの秘めたる恋心は大きく動き出してゆく。

2015年度コミックナタリー大賞・第2位。

なんというか、久々に沁みる恋愛漫画を読んだな~と感じさせてくれる作品。

ヒロインの一生懸命さと言うか、可愛さはもちろんだけれど、夏を感じさせる雰囲気、空気感が凄く刺さってくる。読んでいて幸せな気分になる漫画。

 

ダンジョン飯 /  丸井諒子(連載中)

ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、金と食料を失ってしまった冒険者・ライオス一行。再びダンジョンに挑もうにも、このまま行けば、途中で飢え死にしてしまう……。そこでライオスは決意する「そうだ、モンスターを食べよう!」スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン!!襲い来る凶暴なモンスターを食べながら、ダンジョンの踏破を目指せ! 冒険者よ!!

コテコテのRPG風世界で、「モンスターを料理して食べながら進む」という着眼点の素晴らしい漫画。

架空の料理と言うと、ジャンプの「トリコ」があるけれど、「ダンジョン飯」では「気持ち悪いまずそうなモンスターをどうやって食べるか」みたいな。

ファンタジーなのに生活感が凄く感じられるっていう不思議な魅力がある。ありえないのに、つい納得させられるというか。

そして、マルシルがかわいい。

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『ダンジョン飯』1巻より引用

 

クズの本懐 / 横槍メンゴ(連載中)

品行方正な美男美女カップルとして、周囲から羨望の眼差しを浴びている花火と麦。理想的な男女交際に見える二人には、誰にも言えない“ある秘密”を共有していた。

ドロドロのセ○レ関係を描いた昼ドラ感ある恋愛漫画。

普通のラブストーリーは食傷気味だ…って人におすすめです。

どうでもいいけど「横槍メンゴ」って作者名が面白くてツボ。

 

 

おしえて!ギャル子ちゃん / 鈴木健也(連載中)

ギャル風の女子高生・ギャル子、オタク風の女子高生・オタ子、令嬢風の女子高生・お嬢の3人は、あらゆる場所でガールズトークを繰り広げたり、クラスメイトや周辺の人物たちともちょっとした会話で盛り上がる日々を送っていく。

ちょっとエッチな日常系コメディ漫画。

「○○って本当ですか?」という切り口で、性に関する俗説が色々描かれてて面白い作品。

基本的に1ページ完結型で、登場キャラクターも特徴を捉えた呼称(ギャル子・オタ子・お嬢・チャラ男・スポ男、等)なので馴染みやすいです。

最近アニメ化もされましたね。

とりあえず無料で一部が読めるんで、読んでみて「合ってるな」と感じたら買い!

 

いぬやしき / 奥浩哉(連載中)

その男には誰にも言えない秘密がある! 58歳サラリーマン2児の父。希望もなければ人望もない冴えない男。しかしある日を境に男のすべては一変する――。『GANTZ』で漫画表現の極地を切り拓いた奥浩哉がおくる、全く新しい世界がここに!

ホント、奥先生は中二病をくすぐる設定を考える天才だと実感している漫画。

何の取り柄も無い人間が、超人的な力を身に付けて…なんていうのは僕もよく妄想してただけに、感慨深い気持ちで読んじゃいますね。

しかも今回の主人公は初老の男性。(一応、対になる高校生も主人公としているけれど)

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『いぬやしき』1巻より引用

GANTZの時は最後らへんは色んな伏線ブン投げて終わっちゃいましたが、この『いぬやしき』はブラッシュアップされた結末を期待せずにはいられない。

今のところ、ワクワクしながら読んでいる漫画です。

 

ゴールデンカムイ / 野田サトル(連載中)

『不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。そこにはアイヌが隠した莫大な埋蔵金への手掛かりが!? 立ち塞がる圧倒的な大自然と凶悪な死刑囚。そして、アイヌの少女、エゾ狼との出逢い。『黄金を巡る生存競争』開幕ッ!!!!

 「マンガ大賞2016」大賞受賞作品。

かつてゴールドラッシュに沸いた明治末期の北海道を舞台に、8億円もの埋蔵金を巡って争奪戦を繰り広げるアクション漫画。

各所で面白い、面白いと言われているんですが、ようやく読んで絶賛されるのに納得しました。

埋蔵金の隠し場所を記した暗号地図は網走監獄に収監された死刑囚の背に彫った刺青で、脱獄した彼らを黄金を求めて様々な連中が追う。というのが大筋なんですが、

キャラクターが実に魅力的で凄くメリハリがあるんですよね。

とんでもない殺し合いをしているかと思えば、超うまそうなアイヌ料理にヨダレが出そうになったり。

アイヌの少女、アシリパの可愛さがまた素晴らしいし、シリアスとギャグの塩梅が絶妙。食事絡みの顔芸とも言えるシーンには何度も笑いました。

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『ゴールデンカムイ』2巻より引用

普段はこんな感じで凛々しく可愛いのに…

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『ゴールデンカムイ』3巻より引用

食事絡みとなるとこの顔。笑うしかない。

 

歴史モノ×アクション×グルメ×アイヌ文化という贅沢な漫画です。おすすめ。

 

ドリフターズ / 平野耕太(連載中)

A.D.1600天下分け目の関ヶ原・・・敵陣突破の撤退戦”島津の退き口””捨てがまり”で敵将の首を狙うは島津豊久!生死の狭間で開いた異世界への扉・・・ 

完結作品で挙げた『HELLSING』の平野耕太が描く歴史×異世界ファンタジー漫画。

歴史上の英雄たちが異世界に召喚され、敵味方分かれて覇を競う…ストーリーは単純明快ながら、その圧倒的な描写力で引き込まれる作品です。

ドリフターズとは「漂流者」を指しています。コントグループじゃないよ

2016年10月にはアニメも放送されました。

 

 

からかい上手の高木さん / 山本崇一朗(連載中)

いっつもオレをからかってくる
隣の席の高木さん。
だけど見ていろ、今日こそは必ず
高木さんをからかって
恥ずかしがらせてやる!!

基本的に主人公の西方くんが高木さんにからかわれる日常をニヤニヤしながら楽しむ漫画。

今日こそリベンジするぞ!と意気込んで裏をかこうとする西方くんを掌で転がす高木さんが素敵すぎます。

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『からかい上手の高木さん』3巻より引用

2人の距離感が絶妙で、ただただ「こんな学生生活を送りたかった…」と思わせる破壊力のあるラブコメ。絵もシンプルで読みやすいです。

 

最後に

まとめていると「あれも、ああこれも…」と、連載中でまだ10巻以内の作品も紹介したくなったので、未完結の作品も紹介しています。

 

作品は随時追加予定です。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

おわり

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